No.9(2007/12/5)

基本情報
タイトルAIR
メーカーKey/Interchannel
作品サイト
ジャンル恋愛アドベンチャー
発売日2000年9月8日(PC)、2002年8月8日(PS2)
シナリオ麻枝准、イシカワタカシ、涼元悠一
音楽麻枝准、折戸伸治、戸越まごめ、I've
樋上いたる
ヒロイン神尾観鈴(川上とも子)、霧島佳乃(岡本麻見)、遠野美凪(柚木涼香)
その他廉価版あり

購入経緯
感動出来る、という前情報のもと、購入。
前々から各方面のサイトなどで見かけてたんだけど(´・ω・`)
ギャルゲーにしばらくブランクがあって、再開して最初にやったゲーム。

こんな人にオススメ!
感動を求めてる人。
世界観をユーザーに投げっ放しでも気にしない人。

主人公

★国崎往人(くにさき ゆきと)★【固定】

【音声】
フルボイス

【主人公の呼び方】
神尾観鈴「往人さん」
霧島佳乃「往人君」
遠野美凪「国崎さん」
その他:国崎君(霧島聖)etc...

ストーリー・コンセプト

[公式サイト紹介文より]

その町には夏が訪れていた。

人形を操るひとりの青年、
その周りには子供がふたりだけ。
観客の興味を引くには、青年の芸は退屈すぎた。

子供たちは興味を失い、その場を走り去った。

青年は旅のひと。

彼の道連れはふたつ。
手を触れずとも歩き出す、古ぼけた人形。
「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束。

正直、甘く見てました……。
これは当たりだ、間違いない……そう思いました。
最後の1行も、プレイ前は全く気になりませんでした……。

シナリオ・テキスト
共通ルートと美凪・佳乃ルートまではそれなりによかったんだけど、SUMMER編、AIR編がダメすぎる。
恋愛アドベンチャーなのに核となるルートに恋愛がほとんど絡まないなんて…。
それだけならまぁ全然許容範囲なんだけど、横道にそれた話があまり感動出来る話でもないというのが…。

<SUMMER編>
完全な横道、いきなり時代が飛んで何事かと思ったよ。
現代、夏の、田舎の、不思議な物語を求めてたので、過去の話なんて本当に寄り道以外の何物でもありません。
それでも「何でこんな昔話をやるの?何か観鈴を救う手がかりがあるのかな?」と思って進めたけど。
伝承・昔話として済ませばいいところを延々と引き伸ばし、わざわざ感動話に持って行ったのには正直あざとくてげんなり。
それでもまぁ、この話が次で必要になってくるのかな、と思った。

<AIR編>
よしよし来た来た最終章っ!
SUMMER編で大分コケちゃったけど、終わり良ければ全てよし、なんて言葉もあるし、まだまだ捨てたものじゃないと期待。
観鈴ルートでは残念ながら観鈴は救えなかったみたいだけど、過去話もやったことだし、これを元に観鈴を救ってくれるよね。
と、思ってたんだけど…。
カラス視点になってた時はちょっとビビったけど、頑張って観鈴を救うのかなぁ、と気軽に考えてた。
てっきり、往人が何かしらの方法でSUMMER編の内容を知って、それを元に観鈴を救う手立てを考えるのかと思ってたんだけど。

なんか話が変な方向に行ってるんじゃないか、と気付いたのは山場(?)のゴールのシーンが終わった後。
とりあえず、どうやったら感動出来るんだろう?
敬介って、踏み台だよね…明らかに悪者として描かれてるし。
はい悪者を用意しましたーこいつを退けて絆の深さを示しましょうーあら感動的。
という構図…敬介、古い考えしてるとは思うけど、暴力をふるったりとかそんな悪い人というわけじゃないのに。
「血のつながりよりも心のつながり」という言葉でもって敬介を悪役として描いて退けるという流れ。
どこまでも予定調和的なシナリオ。
確かに血のつながりに固執するのは古い考えだし、心のつながりがある方がいいんじゃないかっていうのは分かるけど。
でもこれは、「血のつながりよりも心のつながりだよね?当たり前っ!」とでも言いたいようなシナリオ。
敬介の病院に連れて行くべきというのも至極真っ当な意見だし、これでどう感動しろというのか分からない。

で、話は戻って。
ゴールのシーンが終わって、しばらくして「あれ?もしかして今のがメインの話…?」と気付いて。
「え?AIR編って、観鈴を救う話がメインじゃないの?」って正直ぽかんとしちゃって。
なんか最後は浜辺で観鈴たちが会った子どもに視点が移って、更に混乱、時系列もぶっ飛んだらしい。
何この展開…急に小さな子どもにそんな何か悟ったようなモノローグ言われても引くんだけど…。
そこで終わっちゃったから、もう放心状態になっちゃったよ。
そっかー…感動って、要するに救う方じゃなくて死ぬ方で感動なわけね…と。
いろいろ回ったらラストの展開もなんか皆解釈バラバラみたいだし「解釈は読者に任せます」というスタンスなのかもしれないけど。
期待が超大きかっただけにダメージは甚大でした、はい。

問題点はまぁ…
1.家族愛がテーマで恋愛要素そっちのけ(AIR編での傍観者っぷり)
2.メインキャラは善、悪は外部から持ってくるという排他的構成
3.晴子のキャラ
4.SUMMER編のだらだらっぷり
5.SUMMER編であれだけ引っ張っておいてのラストの展開
こんなところかな、恋愛アドベンチャーとか期待したのがいけなかったのか、美凪・佳乃の分考慮してもそれ以外でのマイナス印象が強すぎます…。
ものすごく期待してやり始めて、途中まではすごく好きだっただけに、すごくがっかりだった作品です、はい。

音楽
夏影がいい、すごくいい曲ですよね(*´▽`)w
鳥の詩は国歌だなんだと騒ぐほどいい曲だとは思いませんが(´・ω・`)
うん、まぁいい曲多いと思いますよw

絵・キャラ
キャラ的には佳乃が一番ですかね(*´▽`)w
観鈴はシナリオ負けしてキャラを活かしきれてなかったし、美凪は…うん、まぁ。
佳乃が、ちょっとズレてるけど一番普通っぽくて好印象♪w
一緒に遊びたいタイプだねぇw

雰囲気
DREAM編の共通ルートの雰囲気が一番(`・ω・´)
SUMMER編の雰囲気はあんまり好きじゃない、こんなの求めてこのソフト買ったんじゃないし。
一番雰囲気楽しめたのが共通ルートというのもまたアレですが。

総合
問題がありすぎて…。
とりあえず佳乃がいいかな(*´▽`)w

…………

……



やっぱりSUMMER編かな…これが単に伝承として伝わってるよー的なエピソードだったら、この作品の評価ももう少し上がってたと思う。
僕はどっちかというと「読者・プレイヤーはゲーム内において神」という考えじゃないんだよねぇ。
伏線張って未回収だとそれだけで不満を言う人の気持ちも分からないでもないけど…すっきりしないってのも確かにあるしね。
きっちり伏線全部回収する作品も好きだし、伏線張って解釈はお任せしますよ、というのもそれ自体は特に嫌いというわけじゃない。
ただ、この作品のSUMMER編の描き方が好きじゃない。
SUMMER編というのは普通では絶対に知りえない「歴史としての事実」の情報。
そんな神視点な話を描くんだったら、AIR編も中途半端にせずきっちり解釈を示して欲しいと思う。
その、普通に端折ってもいい気がするSUMMER編に感動話を持ってきたりするからなんだか釈然としない、あざとい。
描く必要のないもの(summer編)をだらだらと描写して、描く必要のあるもの(AIR編)をぼかしている、そんな印象。

まとめとしては、恋愛要素そっちのけとか、晴子のキャラとか、SUMMER編の描き方とか、敬介のこととか、ラストの展開とか…… 一つ一つは単独なら許容できるわだかまりなんだけど、それが相加・相乗して、DREAM編の楽しさを考慮しても全体としては悪印象になってる作品。

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