No.70(2012/1/31)

基本情報
タイトルグリザイアの果実
メーカーFrontWing
作品サイト
ジャンルADV
発売日2011年2月25日
シナリオ木緒なち、藤崎竜太、桑島由一、かづや
音楽Elements Garden
渡辺明夫、フミオ、ななかまい(SD)
ヒロイン榊由美子(一色ヒカル)、周防天音(雪見そら)、松嶋みちる(羽仁麗)、入巣蒔菜(民安ともえ)、小嶺幸(岡村美佳沙)
その他続編(グリザイアの迷宮)あり

購入経緯
オススメしてもらえたので(^^)

こんな人にオススメ!
少しサディストの気がある人。
長くてきちんとした作りの作品がやりたい人。

主人公

★風見雄二(かざみ ゆうじ)★【固定】

【音声】
主人公以外フルボイス

【主人公の呼び方】
榊由美子「貴方、風見君、雄二」
周防天音「ユージ、ユージ君」
松嶋みちる「雄二、雄二くん」
入巣蒔菜「お兄ちゃん→パパ」
小嶺幸「風見さん→ユウくん」
その他:ユージ(JB)、風見君(千鶴)etc...

ストーリー・コンセプト

[パッケージ裏紹介文より]

───その学園は、少女達果樹園だった。
外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした一人の少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、
その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女達と出会い、新たな希望を見つけ出す。

───その少女は、まれてきたことが間違いだった
らった───
───きながらの
ってなんかくれない───
───そしてった

そこは、少女達の果樹園。
彼女達は、後悔の樹に実った贖罪の果実。
そんな少女達に、俺に一体なにが出来る‥?
それは、一人の少年が夢見た永遠の希望───

ということで、グリザイアの果実です。
重い展開は個別ルート入った後になりますね、それ以外は比較的軽いノリです。
共通ルートがすごく長いんですけど、その共通ルートではほとんどギャグばっかりですし、最後は綺麗に終わってくれるので、終わった後も暗い作品という印象はあまり無いです。
グロテスクな絵とかは無いけど、暴力的なシーンはありますし、かなり気分が落ち込む展開はあります。

シナリオ・テキスト

主人公は、鈍感で常識からズレてるのに我が強くて斜に構えており、人を馬鹿にしたり不謹慎な言動も平気でするけど、過去のトラウマを背負っていて、鬱陶しいと思っているのに周りのヒロインに好かれて面倒だと感じているタイプです。
普段の言動は軍事オタクみたいに「問題ない」「フム…」を多用します。
また、軍人上がりで格闘技は敵なし最強、かつ最高クラスのスナイパーで、豊富な雑学も兼ね備え、やる時は何でもやってしまうという超人設定です。
常に主人公がヒロインより優位に立っているので、主人公がからかわれても「ふ〜ん、それで?」と逆にヒロインをやりこめますし、主人公がからかうとヒロインは慌てまくることが多いです。
基本的に主人公優位で会話が進むので、ヒロインをいじって楽しみたい人や、サディスト気味の人なら主人公に共感できると思います。
いろいろ書いたけど、俗に言う「やれやれ系」にも「俺TUEEE系」にも抵抗のない人なら問題ないかと。
主人公はこんな感じですが、この作品の最大の魅力は、ヒロイン同士の会話がとても楽しいところにあります。
とても個性的なヒロイン同士のやりとりは、掛け値なしに面白いと思いました(^^)

さて、話としてはどっしりとした共通ルートがあって、後半の選択肢でそれぞれのヒロインのルートに分岐していくことになります。
共通ルートに関しては、話を先に進めることよりもキャラ同士のやりとりに重点を置いていて、かなり楽しめるものですし、よかったと思います(^^)
数えるほどしか選択肢が無いんですが、どれを選んでもイベントに大きな差は無くて、ルート分岐にも全く影響しないので、実質共通ルートは一本道です。
個別ルートに入る前段階としてそれぞれのキャラの個性がよく分かって、伏線などもちらほら見られて、出来としてはとてもよかったですね♪
共通ルートに重い展開は全く無く、個別ルートに入ってから徐々に重くシリアスな展開になっていきます。
ストーリー・コンセプト欄にある、5つの文章がそれぞれ──上から、由美子、幸、みちる、蒔菜、天音──少女達の抱える心の傷をほのめかしています。
分類としては鬱ゲーにする人もいるでしょうけど、基本的に鬱展開は過去の話になるので、気分が滅入るということは比較的少ないかと思いますね。
過去に辛い事件・事故はあっても、共通ルートでは現在の(表面上だけにしろ)元気な姿が描かれているわけですから。
過去のトラウマをこれからどう乗り越えていくか…それがこの作品のメインです。

個別ルートもかなり長いです。
他キャラとのやりとりも多く描かれることが多く、共通ルートの延長としてもよく出来ていたと思います。
数々の困難を乗り越えてエンディングに辿り着いた時は、本当に胸をなでおろしてしまいますね(^^)
バッドエンドは悲しいのもあったけど…グッドエンドは、基本的に綺麗な終わり方で、清清しい気分で終われました♪
ただ、これだけ重い個別ルートだと「それじゃあグッドエンドを迎えなかったヒロインはどうなるのよ?」と思うことも多いんですが…。
EDの後も、みんな表面上だけにしろ、平穏に過ごす描写が描かれていたりします。
ルートによってライターも違うので、キャラの特徴などにバラつきがあるんですが、それは仕方ないですね。

【蒔菜ルート】
このルートだけ、グッドエンドでも若干後味が悪いと言うか、すっきり終われないですね。
蒔菜を取り囲む環境は、いろいろな事情からがんじがらめになっていて、蒔菜一人でどうこう出来る問題じゃなくなってます。
結局、その縛りを解き切ることは出来ず、少し寂しい終わり方になってます。
中盤で、射撃などのレンジャーごっこをしていたりするのも、エンディングに向けての大切なピースになってますね。

【天音ルート】
このルートは天音の過去の話(エンジェリックハゥル)の印象が強すぎて、天音のエロさが影に隠れちゃいますね(^^;)
過去話が長く続くわけですが、この話はとてもハラハラしながら進めていくことになります。
まぁ天音は過去に何が起こっていたとしても生き残るのは確定してるわけですけどね…その他のキャラに関して心配が尽きません。
また、EDのエピローグは作品中でも一際綺麗な終わり方になっている…と僕は思います。

【幸ルート】
この作品中一番派手なルートですね。
共通ルートではギャグ的に描かれることが多いですが、誰のお願いでも確実に遂行するというのは、異常なわけで。
そのペルソナを剥がす中盤と、その根本にある原因に正面から向きあう後半の、大きく二つの山があります。
優しさの滲み出てくるルートですが、過去に起こった事件は非常に重く、幸の自責の念も強いです。
あ、主人公の幼い頃の姿も出てきますが、とっても素直でいい子でした(^^)
主人公がいなかったら、どうやって立ち直れるのかな…と本当に心配になってしまいますね。

【みちるルート】
他のルートに比べ、比較的明るい印象が強いルートです。
ED曲が飛び抜けて明るいからでしょうかね(^^)
二人でデートをしたり、みちるの印象が変わったり、心が不安定になったり…いろいろイベントはありますが、美少女ゲームとして結構異質な点があったりします。
この学園は、心に深い傷のある少女達が通う学園…というのは作品中で何度か述べられるんですが「お前は精神が疲れている、精神病院に行け」だなんて(^^;)
この後で選択肢も出てきて「しばしの別れだ、しっかり治して来い」みたいな選択を選ぶとグッドエンドという…みちるルートは変な方向でブレてないです(^^;)

【由美子ルート】
個人的には一番楽しめた…というよりかは、主人公に共感できたルートでした。
途中、ちょっとご都合主義的なアクション展開もありましたが、ギャグとして成り立ってましたし(^^)
この学園自体、由美子の父親が由美子を囲うために作った側面があるので、強いて言うなら由美子がこの作品のメインヒロインってことになるのかな?
みちるの偽ツンデレと違って、本物のツンデレなので、ギャップがすごくよかったです。
話自体も、父親との和解…とまでは行かないまでも、希望の持てる終わり方でよかったです。

シナリオ・テキスト面で言えば、主人公関連を除けば、非常にいい作品だったと思います♪

音楽

BGMが30曲、OP、そしてヒロイン別にED曲が用意されています。
もう、全部しっかりしすぎてて、何を書いたりいのか分からないですけど(^^;)
作品が終わる頃には、どの曲にも親しみを感じることかと思います♪
個人的に一番お気に入りは「瓶詰めの空」という曲ですね、お気に入りのシーンで使われることが多かった曲です。
OP曲はアニメーションも含め、とてもカッコいい曲になってます。
何度も繰り返し見てしまいますね、とてもいいOPムービーだと思いました(^^)
エンディング曲に関しては、僕があれこれ言うまでも無く、いい曲が揃ってますね。
EDを迎えるまでがすごく長いこともあって、1ルート終えた余韻に浸りながらEDを聞くことが出来ます。
【蒔菜ルート】迷いの森:グリザイアの果実というタイトル、作品から受ける印象に一番近い曲です。「世界は狂っている、それでも愛して」というフレーズが印象的な名曲。
【幸ルート】この日のままで:優しい幸ルートによくあった曲です。
【天音ルート】HOME:エピローグにマッチしたいい曲ですね。
【みちるルート】SKIP:とっても明るくなるポップな曲です♪
【由美子ルート】ホログラフ:幻想的で聴き心地のいい曲ですね。eufoniusらしい透明感のある曲です。
OPのゲームver、ED、BGMが収録されたサントラが発売されています。
音楽に関しては、すごく満足ですね♪

絵・キャラ

個性派揃いですね(^^)
とは言っても、作品紹介にあるように、傷を抱えているので、キャラの個性もそれぞれ理由があったりします。
シナリオはもちろんなんですが、とにかくこの作品はキャラが楽しいですね。
共通ルートがすごく長いのは上で書いた通りなんですが、会話が楽しいのでプレイしてて飽きないです(^^)
どのヒロインも個性が立っていて、役割もあって、それぞれが楽しく会話しているので、共通ルートはとても心地がいいです。
未プレイの人が公式のキャラ紹介見ると、その紹介文に少し苦笑いしてしまうかもしれないですが…。
僕もそうでしたが、プレイ終わってみれば、そんな印象も吹き飛ぶと思うので心配無用です(^^)
プレイしてみれば、どのヒロインも個性的でいい子ばかりなので(一名ほど、カッターで襲ってきますけど…)、終わる頃にはどのヒロインにも愛着がわくと思います♪
ヒロインの個性と楽しいかけあいはこの作品の魅力の一つですね(^^)
個別ルートに入ると、キャラの印象も大分変わっていくでしょうが…その後はシナリオがグイグイ引っ張っていってくれます。

雰囲気

共通ルートは明るく、個別ルートは深くシリアスに…と王道ですね。
共通ルートは会話をメインにしたギャグが多いです。
個別ルートに関しては、生きるか死ぬかのサバイバルがあったり、優しいけど辛い出来事があったり、イジメがあったり、深く裏切られたり…一言では表現できないです。
生徒が主人公含めもともと6人しかいないので、学園ものとして登場キャラは少なくても不思議と閉塞感はあまり無いです。
上の画像は、個別ルートに入る直前にある花火のイベントなんですが、とっても楽しくてお気に入りです♪

エロ

蒔菜2回、天音5回、幸4回、みちる2回、由美子3回、です。
天音の回数が異常に多いのは、個別ルートの話にも絡んでくる話なんですけどね。
特に書くことは無いんだけど、純愛モノのエロシーンという感じですね。
シーン中でも会話は結構多いです。
スタイルもいいし、黒髪だし…個人的には、由美子のエロシーンが好きです(^^)

総合
以上、書きたいことはもうほとんど書いてしまいました。
最後まで終わらせるにはすごく体力のいる作品ですが、すごくしっかりとした作品だと思います。
システムも不便は全く無いですし、クリア後のおまけもしっかりしています。
何より嬉しいのは、全てのシーンを回想で見られることですね(^^)
エロシーンだけじゃなく、すべてのシーンを回想で見ることができます。
BGM鑑賞その他も充実していて、文句なしです(^^)
主人公関連では多少難有りでしたが、それでも楽しみながらプレイ出来ました♪

プレイ日記
プレイしていた2011年10/13〜1/25までの日記から、ゲームプレイ状況に関する部分だけ抜粋です。


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